ホリスティックとは、全体の、包括的なという意味で、「全体は部分の寄せ集めではない」という哲学的価値観を示す言葉です。
人も動植物も自然環境に生きる者すべては、有機体です。
私たちの体は臓器を寄せ集めてできているわけではありません。
人の美しさも、足が細い、目が大きいなど、ただ見た目の条件を張り付ければかなうというものではありません。
本来美しさは、体の健康と心の健康に根ざしています。
巡りの良い体、みずみずしい感性や生き方などの美意識。そういった背景をもった有機体としての輝きが、肌や表情をつかさどっているからです。
だからこそ、美しさは常に人の全体性を見つめながら追及していく必要があります。
また、私たちが生きている環境との調和を見つめながら追及していく必要があります。
そして、ホリスティックな価値観における美しさの追及は、自らだけでなく私たちが関わっている大切な人たちをも幸せにする力があるのです。
人間美は「スガタ(外見美)」「カラダ(肉体的健康美)」「ココロ(心的健康美、美意識)」の総和。何よりもバランスが大切です。
美しさとは、それらバランスの上に成り立つ、いわば高いレベルの健康です。